会報(ニュースレター)一覧

カラフルライフ Vol. 39 (2008年8月号)

目次
  • 品川裕香さんの子ども支援最前線
  • 子どもを思う気持ちと技術(20個の取り組み)
  • 田中康雄先生のドクターのつぶやき
  • るるこのまーいっか・・・
  • 「本人」という立場からできること
  • 講演会情報
  • えじそんくらぶの会
  • ずれちゃんの今日も元気・雑感
82歳でも現役学生!

82歳で薬学博士号を取られた、亀高素吉氏のニュースを聞いた時は、驚きと尊敬の念でいっぱいになりました。72歳から約10年かけてとった博士号というわけで、究極の社会人学生の見本です。私は、40代で大学院に行くなんて無謀かと思ったときもありましたが、このニュースには大変勇気付けられました。以前、脳は20歳過ぎると老化の一途をたどるといわれていましたが、最近の脳科学研究で、多くの場合、使えば使うほど活性化するということがわかってきました。そう、脳は変化するのです!そのために大切なのは「好奇心」と「無理のない課題」です。

えじそんくらぶでは、NHK厚生文化事業団のご協力をうけて、今年も2泊3日の親子キャンプを実施します。療育キャンプというより、セルフエスティームを高め、長所を伸ばすことに焦点を当てたキャンプですが、今回は、科学実験をふんだんに入れ、さらにパワーアップします!

もともと私はアメリカで科学教育を専攻したくて、大学院の教育学部に留学しました。発達障害に出会わなかったら、でんじろう先生のような楽しく科学を教えるインストラクターになっていたかもしれません。指導者養成講座や総会に参加なさった方は、その楽しさを体験済みだと思いますが、現役の小学校の理科の先生、伊藤先生が好奇心をそそられる楽しいプログラムを考えてくださいました。

3年前、試行錯誤でゼロからスタートしたキャンプですが、えじそんくらぶの理念が集約された、理想のキャンプになりつつあります。たった3日間のキャンプですが、参加者の皆さんに新しい友達との楽しい思い出と自分の役割をもち、自分に対する自信を持ってもらえたらいいなと思います。いろいろアンバランスがある子どもたちですが、好奇心が人一倍旺盛で、ユニークな視点を持ちとてもクリエイティブです。きっといろいろな発見をしてくれることでしょう。

キャンプではその間、ママたちはストレスマネジメントをマスターします。最近はパパの参加もあります。今年は3月に完成した冊子「ストレスを減らすための 3つのヒント」(Hp からダウンロード可・コピーフリー)を使って実施したいと思います。この冊子は、全国の発達障害者支援センターと教育センターと臨床心理士会に登録されたすべての心理士さんにも進呈しました。お陰さまで冊子は大好評です。これから、パパ版やティーンの子を持つ親向けの冊子も作成したいと思います。ご期待下さい! とはいえ、すぐに忘れてしまうので、気をつけますね。

聞くところによると、あるノーベル化学賞を受賞した人が「ずっと記憶していられるアイディアはたいしたことはない、すぐに忘れてしまうものこそがいいアイディアなのだ」といってメモ帳を常に枕元においていたそうです。えじそんくらぶの会員さんは、確かにそう!と共感する方も多いでしょう。

私も最近、WMがADHDと老化現象とあいまって、さらに低下しています。ですから好奇心のアンテナからいいアイディアが出てきたら、すぐに書かないと忘れてしまうので、すぐに関係者にメールします。皆さん、私の特性を理解してくださり、「ひらめきました!」という件名で突飛な内容のメールが突然来ても、まずは受容して下さいます。受け取ってもらえるだけで、満足することもあります。同様にお子さんやパートナーがひらめいた!とうれしそうに話してきたら「またなんかつまらないことを突然に・・・」と嫌な顔をせず、また「無理無理ぜったい、無理!」といわず、「面白いアイディアだね。」とか「どうやったらできるかな」と、ひらめきを伸ばすような声がけをお願いします。

とかく発達障害があると苦手なことのトレーニングに時間を費やしてしまいがちですが、好奇心も是非同時に育む環境を提供していただけるとうれしいです。

ここで紹介した科学実験プロジェクトや冊子を使ったストレスマネジメントの講座とそのインストラクター養成を今年度から来年度にかけて、地方でも実施したいと思います。是非一人でも多くの方に参加していただきたいと思います。(忘れないうちにNLに書いておきます!)(高山恵子)

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