会報(ニュースレター)一覧

カラフルライフvol.92(2017年7月号)

  • 品川裕香さんのLD支援最前線79
  • 向井義先生のライフコースを広げよう
  • 気がつけば大人になってたADHD (chihiro)  新連載
  • えじそんくらぶ便り その11
  • 被災地熊本から
  • 主催事業案内
  • 笑う門には福来たる(土橋理事) 新連載
  • 2017年度活動計画
  • 大人のADHD啓発/新薬について
  • えじそんくらぶの会の活動予定
  • エンジョイ☆ADHD/編集後記
4月にできても、継続できない秘密

「火事場の馬鹿力」という言葉がありますが、皆さんはそれを体験したことがありますか?ここぞというときに、今まで使ったことのないような能力が出せるという意味だと思いますが、最近そんな馬鹿力を感じたことがありました。

知人に認知症の人がいたので、認知症について勉強してみました。いろいろ勉強すればするほど、基本的対応や二次障害の防止は発達障害と同じだと痛感しました。

もとより、障害のある人への支援方法の基本は、いつもお伝えしている通り、多くの人が幸せになるために活用できると思います。

インターネットで検索して、認知症の簡易テストというものを見つけました。私は認知症のテストで悪い点を取る自信があるので、今までスルーしてきたのですが、試しに1回やってみました。

ワーキングメモリ (作業記憶) のチェックは必ず入っているだろうなと予測していましたが、しっかり入っていました。テストの内容を見ると、どの認知機能を測っている問題かということがわかり、対処法もわかるのです。ご存知のように、私は DHD と診断名がつくほどワーキングメモリが弱いのですが、そのメカニズムと対処法やストラテジーは人に教えるほどよく知っています。

簡易テストで悪い点を取りたくないなぁと思って、ストラテジーを総動員させてテストをやってみたら、なんと98 点だったのです!自分でもびっくりです。でもその後はヘトヘトでした。とっても簡単なテストなのに情けないなぁと我ながら思いました。そしていろいろ考えました。ADHD の場合は、ストラテジーを使って火事場の馬鹿力的に 200%がんばると、一時的に何とかできるのです。

そうなんです。発達障害の人は、できるときがあるから周囲から誤解されるのです。うまくいく条件が整い、強い動機付けがあると、時々はできるんですよね。でも、それをやるときは“非常事態”という感覚で、能力を総動員してやるので、毎回コンスタントにできるわけではないのです。

そのメカニズムを知らない人は、「1 回できたじゃない」「この前にできたんだから、今回できないのは怠けてる」という論理展開になってしまう、ということです。

特に、4月、新しい職場や学校で、火事場の馬鹿力をあらゆるところで発揮してなるべく普通を装って片付けるけれど、クタクタになる。そして、5 月以降体調を崩し、みんなから、4月はできていたのにと責められるという経験はありませんか?4月はできたのに、なぜできないのかと・・・。

発達障害の関係書籍や巷の講演会は、約 20 年前から比較すると劇的に増えました。でも、この点を理解してくれる人が増えなければ、本当の支援につながらないということを痛感します。

皆様も、頑張りすぎず、コンスタントにうまくいくレベル設定をして、うまくいく条件を探してみてくださいね。(高山恵子)

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