会報(ニュースレター)一覧

カラフルライフvol.88(2016年10月号)

  • 品川裕香さんのLD支援最前線74
  • 薬についてのQ&A  (中野育子先生)
  • 向井義先生のライフコースを広げよう
  • 合理的配慮の時代の支援とは (長谷川理事)
  • えじそんくらぶ便り その7
  • 平成29年度会員更新に関するご案内ほか
  • ADHDの特性のある人の「お片づけ」
  • 会員さんのエッセイ「子育ての途中」
  • えじそんくらぶの会 活動予定
  • エンジョイ☆ADHD/成人ADHDの学習会第2回のご案内
災害と回復力 ~助け合いで私たちは困難に立ち向かうことができる~

春の地震に続き、全国各地で台風による水害もあった夏でした。皆様の地域はいかがでしたか? 何と、えじそんくらぶ事務局がある入間市でも川が決壊しました。どうしようもない天災が多いこの日本で、私たちは何度も助け合いや支援によって、人々とつながっているということを感じています。

9月1日は防災の日ですが、これは関東大震災があった日です。明治生まれの祖母から聞いた話では、当時の東京は大混乱だったそうです。祖母の家も被災しましたが、幸いお米があったのでおにぎりをたくさん作り、家屋がなくなって呆然としている人たちに配ったと言っていました。

3月11日の地震のときに首都圏でも、何時間も歩いて疲れ果てている人たちに対して、お味噌汁を振る舞ったという話もありました。このように、もともと思いやりという心遣いが日本の文化にはあるのに、なぜ合理的配慮となると学校でも導入するのが難しいのか私たちは考える必要があります。

被災された方が、道路が寸断されてしまっても人とつながっていることが感じられれば心が和むと、テレビで言っていました。これはまさに、発達障がいがあると分かっても、家族内でいろいろな悩みがあっても、それを共有できる仲間がいるだけで心が和むというのと同じ感覚だなぁと痛感しました。皆様も日々色々あるかと思いますが、このえじそんくらぶのニュースレターを読む仲間がいるということで、しばし心を和ませていただければと思います。

近年、「レジリエンス」という言葉で、回復力の重要性が心理学やメンタルヘルスの分野で話題になっていますが、もともと私たち日本人のDNAには、助け合うということと強い回復力が組み込まれているような気がします。何か災害があるたびに、そのことが思い起こされます。

熊本県出身の芸人さんが「こんなときに不謹慎かもしれないけど、自分は人を笑わせることしかできないから」といって、食べ物を配りながら物まねをして、被災者の笑顔を増やしたというエピソードが、ニュースで紹介されていました。笑わせることは不謹慎どころか、本当にクスッと笑えると、体全体の力が抜けてリラックスできますよね。

笑うという行為によりアセチルコリンという物質が出て、緊張してこわばっている血管を開く作用があるそうですので、メンタルケアという点でも実は有効だったのです。

皆さんもご存知かと思いますが、私はADHDがあるので小さい頃からミスが多く、毎日のように失敗をしていました(しています)。あるときから、「こんな失敗しちゃった、バカみたい」という感じで、自虐ネタでみんなと一緒に笑うということをするようになったのですが、笑いの効用の話を聞いて、何気なくやっていたことが自分にあったストレスマネジメントの1つだと分かって良かったです。

深刻なときにお笑いなんてと思う方、自分の失敗を自ら笑いにするなんてと思う方もいるかもしれません。ストレスマネジメント法は人それぞれ違うので、ご自分に合った方法を見つけていただければと思います。このたび、大和証券福祉財団様から「平成28年 熊本地震災害時ボランティア活動助成金」を頂戴することができましたので被災された方が少しでもほっとするような支援をと考えています。

また、久しぶりにえじそんくらぶ主催のADHD等支援者養成講座を開催します。その中に、レジリエンスに関する講座があります。ご都合のつく方はぜひご参加くださり、失敗からの回復力を育てるスキルを身につけませんか? 詳しくは、えじそんくらぶのホームページをご覧ください。(高山)

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