会報(ニュースレター)一覧

カラフルライフvol.86(2016年6月号)

  • 02  品川裕香さんのLD支援最前線73
  • 03 向井義先生のライフコースを広げよう
  • 04 合理的配慮の時代の支援とは (長谷川理事)
  • 06 薬についてのQ&A  (中野育子先生)
  • 07 えじそんくらぶ便り その5/ 研修生の紹介/ 復刻版4コマ漫画
  • 08 会員さんのエッセイ「子育ての途中」
  • 09 えじそんくらぶの会 活動予定
  • 10  エンジョイ☆ADHD/平成28年度の講座案内
弱点が長所になる

熊本県やその周辺は、大きな地震の後にも余震が続き、被災されている方々には、心が休まらないゴールデンウィークだったのではないかと心配しています。
本当に大変な状況で、心よりお見舞い申し上げます。周辺の地域の旅館やホテルなども、GWはかき入れ時であるのに、実際の被害や風評被害等もあり、キャンセルが多発したと聞いています。このような状況で被災者を狙った詐欺もあるようで、本当に心が痛むニュースばかりです。早期の復興を願っております。

さて、今年のGW、皆様はどのように過ごされましたか?
私は、毎年掃除をしようと思うのですが、なかなかやる気スイッチが入らず、結局今年も整理整頓をすることができませんでした。女性で片付けが苦手というのは、本当にセルフエスティームが下がります。

他にも私には、たくさんの苦手なことがあります。
しかし、プラスのシナリオを引き出すべく、リフレーミングを心がけています。
よく、「弱点克服」という表現が使われますが、発達障害があれば、その弱点を克服する努力の方向ではなく、弱点は弱点として受け入れ、「それはできなくてもまぁいいか」と手放す方が、QOL(人生の質)が上がるということがあります。

私は、論文を書くということが、いろいろな原因により苦手です。
色々新しいプログラムなどを開発しても、それを検証するところまではやりますが、検証結果を論文にすることができません。いろいろトライはしてみたのですが時間切れとなり、とうとう私の最終学歴は北海道大学大学院中退となってしまいました。
しかし、実生活ですぐに使えるノウハウやスキルを盛り込んだ本を、この8年間で6冊出しました。
論文が書けないからこそ、その時間を読者の方のQOLを高めるための本を作る時間にあてることができました。

そんなことを考えているときに、「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」というNHKの番組を見ました。
その回は、宝塚の元トップスター柚希礼音さんと、国際的な賞をとったバレリーナの上野水香さんとの対談でした。2人は以前、同じバレーのコンテストで競い合った仲だということです。柚希さんはその時優勝はできず、その後、どんどん背が高くなってしまい、バレリーナを断念したそうです。そして、宝塚に入団。背は高いほど良いという男役で、トップスターの地位をゲットしたのです。これも、弱点が長所になるというとても良い例だと思います。

えじそんくらぶ設立当初から、衝動性は実行力、こだわりは芸術や研究に活用できたら才能になるとお伝えしています。何かできないことを手放したり、特性を有効活用すれば弱点が長所になるということは、発達障害のある人たちのQOLを高めるためには大切な視点だと思われます。私もこの番組を見て、論文を書くことが得意だったら、そのことに時間をとってしまい、一般書を出す時間がなかったと思うようにしています。

おかげさまで、その6冊のうちの2冊を含む3冊の本が増刷となりました(p.6参照)。
これからもすぐに使える本を提供していきたいと思います。また、『ありのまま』の本のチェックリストと解説を使った「えでゅけルン」という、学習スタイルがチェックできる無料のアプリも作成いたしました。Apple Storeからダウンロードしてみて下さい。

私たちはそれぞれうまくいく条件が違います。それを試行錯誤で探していくことが大切ですね。人と比較せず、自分の能力が最大限発揮できる条件を探していきましょう。

カラフルライフvol.85(2016年4月号)
カラフルライフvol.87(2016年8月号)
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