会報(ニュースレター)一覧

カラフルライフvol.84(2016年2月号)

  • 品川裕香さんのLD支援最前線71
  • 会員さんからのQ&A(中野先生・向井先生)
  • 向井義先生のライフコースを広げよう
  • えじそんくらぶ便り その3/ 事務局から/復刻版4コマ漫画
  • 私のカサンドラストーリー (会員さんエッセイ)
  • えじそんくらぶの会 活動予定
  • エンジョイ☆ADHD/平成28年度会員更新手続きについて
1年の計は元旦にあり

2016年がスタートしました。皆様の年末年始はいかがでしたか?4月に向けて卒業、就職など、いろいろと大きな変化がある方も多いでしょう。皆様の1年が充実した年になるといいですね。

先日、たまたまNHKで104歳の医師・日野原重明さんと103歳の美術家・篠田桃紅さんの対談を見ました。日野原さんはご高齢にもかかわらず、毎日のスケジュールがびっしりだそうです。月に1、2回は飛行機や新幹線に乗っての地方出張があり、沖縄に日帰り出張もあると聞いてびっくりしました。歩くことは何不自由なくできるそうですが、心臓の負担を減らすために、移動には車いすを使うようにしているそうです。「できるけど頑張りすぎない」という考え方も重要だと思いました。そして、何と10年先まで予定が決まっているということで、スケジュール帳を公開されていました。なんと素晴らしいことでしょうか。

日野原さんはよど号ハイジャック事件のときに、機内にいたそうです。もう死ぬのではないかという恐怖を体験し、その後無傷で救助されたときに、「これからの命は自分のためではなく人のために使おう」と決意されたそうです。何歳になっても人のために何かをやること、そして達成感や喜び、人生の生き甲斐を感じることができれば、その行動を継続したいと自然に思うのだなと痛感しました。

一方、篠田さんは当初、書家として活躍していたのですが、「川」という漢字を書くときに「3本以上の線を引きたい!」という衝動に駆られ、独自の美術の分野を目指したいと単身アメリカに留学したそうです。103歳といえど、「頭脳明晰」「明朗闊達」という表現がぴったりの方で、字幕で説明してもらわないと一般の人にはわからないような表現も駆使し、流れるように話されていました。

篠田さんは、600本くらいの大小さまざまな筆をお持ちだそうです。これらは自分の作品のためにオーダーしたもので、「その1本1本に、その筆にしか表現できないものがある」という言葉にとても感動しました。筆でさえ(篠田さんには叱られるかもしれませんが)1本1本に特徴があり、個性があり、それを引き出してオリジナリティあふれる作品をつくれるのです。ましてや人間の脳の特性はもっと複雑で、個性があるはずです。あらためて、1人1人の脳に合わせた指導法というのがあるのだろうと、また特別支援教育の重要性を再認識させられた気がしました。

新年のスタートに自分よりも年上の方が元気に活躍している姿を目の当たりにし、私も機会が与えられるのであれば、皆様にメッセージを届けるお仕事を何歳になってもやり続けたいなと思いました。

いよいよ4月から、合理的配慮がスタートします。ご縁があって、小学館の『小五教育技術』という月刊誌の連載を5月号(4月発売)から担当することになりました。初回は、「合理的配慮と安心して過ごせる学級づくり」についてです。興味のある方は、ご覧ください。ちょっとしたサポート、ちょっとした思いやりがあれば能力が発揮できるのは、お年寄りだけでなく発達障害やパステルゾーンの人も同じです。そして、大切なのは障害を受容するということではなく、その人、そして自分自身のできないことへの気づきだと思います。まずは正確な事実確認、つまり自己理解と他者理解が基本になると思います。自分や相手の強みと苦手なところをまずは正確に理解することが、豊かな人生を送るためのスタートになるでしょう。

皆さまの今年の目標は何ですか?よいお年になることを、心からお祈りしています。

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カラフルライフvol.85(2016年4月号)
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