会報(ニュースレター)一覧

カラフルライフvol.77(2014年12月号)

  • 品川裕香さんのLD支援最前線64
  • 向井義先生のライフコースを広げよう
  • 橋口理事の子育て体験記5
  • 会員さんからのQA
  • 復刻版! 4コママンガ
  • LD学会のご報告(土橋)
  • 平成27年度会員登録更新手続きのご案内
  • 事務局から  ・各種講座案内
  • 2014年度 研修生レポート
  • えじそんくらぶの会 活動予定/ 本の紹介・編集後記
  • エンジョイ☆ADHD/冬休みのお知らせ他
日本LD学会に参加して

理事の土橋と一緒にLD学会に参加しました。
今回はワーキングメモリー(WM)に関する講演が多かったのが印象的でした。私がよく話す内容と基本的には同じですが、アカデミックな難解な言葉が多かったです。
要するに、「実行するのに大切なのはやること、目標を忘れないこと」というシンプルな話です。興味のあることや時間がなくて追い詰められた状態では、その目標を忘れ難いので最後まで実行する可能性が高いというわけです。

そしてWMが悪いADHDの人たちは、集中力がなく、気がそれて、最後までやり遂げらないのは、やることを覚えていられない。ですから、やることリストや目標の視覚化が有効なのです。(メモが嫌いな私はそれが、難しい…)
 さらに感情が不安定だと、感情に巻き込まれ、実行機能不全になるという説明もありました。

前回紹介した、「ありのままの自分で人生をかえる 挫折を生かす心理学」の本の中には、実行機能の細分化したチェックリストに感情のコントロールという項目をつけましたが、能力があってもマイナスに働くストレスがあると行動できないですね。 実行機能をオンにする最初のやる気スイッチの条件探しは、発達障害がある人の永遠の課題です。高校生や大学生にも是非、この実行機能の5項目チェックリストを使って、メカニズムを理解し、自己理解を深め、自分のやる気スイッチの入れ方を探し当ててもらいたいと思います。

実行機能を活性化する方法は、個人差があります。
胃が痛い、という状態でも、その原因によって治療法や飲む薬が違うように、実行機能不全の対策は、そのタイプによっていろいろあるのです。
「発達障害がある人は、その特性に合った条件のときだけ伸びる」といえますが、これが、どんな方法でもある程度伸びる、障害のない一般の学生との大きな違いです。
一人でエネルギーを充電するタイプ、実行機能や学習スタイル、自分にあった勉強法など、まず、自己理解する。これは、思春期以降とても重要な課題です。メタ認知と呼ばれる自分自身を客観的に見るという力が弱いのが、発達障害の特徴だからです。

そして1番の課題は、メタ認知が悪いといろいろなチェックリストが自分で正確につけられないとことです。

ですからこの本は、メタ認知に課題がある人は親子で一緒に使うことをお勧めしています。そして親は、特に子どもと親が違うタイプである時には、両者の理解が不可欠になります。
実行機能は、加齢とともに低下します。自分のケアレスミスが多くなって、発達障害のある子の気持ちがかわるようになったという方もいるでしょう。そんなときこそ、存在と行動を分け、ストレスを減らすことが大切ですね。

実践!ストレスマネジメントの心理学(本の種出版11月10日発売)では、感情や価値観、行動に一体化してしまい、自分で作ってしまうストレスやパートナーとの相性からくるストレスのマネジメント法を紹介しています。

3日坊主克服法も掲載していますので、興味のある方は、ご一読ください。NEVER GIVE UP!も大変重要ですが、時にはだれかと一緒にやるという選択も重要ですね。
上記書籍は、2015年2月末まで会員限定割引販売 税込み1620円のところ、1300円で販売。サイン付きです。申し込みはHPの会員専用ページからご注文ください。
今回紹介した2冊の本は、大学で一般学生の心理学や特別支援教育の講座でも教科書として使っています。また、新設した『池袋の夜のADHD講座』には、高校生や大学生も親子で参加して、理解を深めています。遠方で参加できない方、まずは本でチェックし、自己理解を家族で深めていただきたいと思います。(高山恵子)

カラフルライフvol.76(2014年10月号)
カラフルライフvol.78(2015年2月号)
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