会報(ニュースレター)一覧

カラフルライフvol.75(2014年8月号)

  •  品川裕香さんのLD支援最前線62
  •  向井義先生のライフコースを広げよう
  •  橋口理事の子育て体験記3
  •  会員さんからのQA /浜島先生のコーチング案内
  •  全国LD親の会フォーラム参加報告
  •  えじそんくらぶの会 活動予定
  •  エンジョイ☆ADHD/編集後記 
「かくれ脱水」…… 自己認知は難しいですね

暑い日々が続きます。みなさまお元気ですか? このような天候が続くと脱水症状が心配ですね。特に「かくれ脱水」と呼ばれる、本人には全く自覚症状がない脱水症「一歩手前」の初期状態に気づかないことが大変だと言われています。

私たちは、自分のことはわかっているようで、自分の体内の水分量を自覚することや、コントロールも難しいのですね。これが、子どもやお年寄り:中でも認知症があると特に難しいということです。また、シングルフォーカスが特徴の発達障害の人も他人事ではありません。「かくれ脱水対策」としては、自分の「のどの渇き」という感覚に頼るのではなく、自覚がなくても1時間に1回水分を補給するとか、一日2L水分補給するとか、数値でわかりやすい何かルールを決めると良いのでしょう。

パニックやストレスの「一歩手前」の状態を自覚することは難しい、と感じている当事者や支援者が多いことでしょう。その他にも、「身体的には疲労しているのに、疲労感を感じないという状態になるので頑張りすぎてしまう」ということがあります。これは、何かがうまくいって達成感を感じると、私たちの脳からはドーパミンが大量に放出されます。そうすると同じ行動を繰り返すために起こります。躁鬱の躁状態も同じで、体の疲れを感じないので、文字通り寝食を忘れて、没頭してしまう。ということになるのです。
このような時も、「かくれ脱水」と同じように、疲れを感じなくてもしっかり寝る、お腹が空いていなくてもしっかり食べる、ということを意識的に本人がする、または周囲がサポートすることが重要になるでしょう。でも本人の自覚がないとき、そして嫌がるときのサポートは、難しいですね。

最近は、大学生の相談が増えてきました。大学に入学して、いろいろなことをひとりでやらなければならない状態に大変苦労するケースが多いようです。本人の許可を取ってあるケースを、本人が特定できないようにエッセンスだけご紹介します。
親がADHDではないかと気づき、親子で一緒に病院に行き、ドクターから診断名を告げられた親子です。「これまでの激しい親子のバトルで、お互いがひどい言動を繰り返してしまい、それぞれに心に深い傷がいくつもできたけれど、やっと未来の道筋が見えてきた」といいます。大学生活でヘトヘトになっていても、読書が苦手でも、「図解 よくわかる大人のADHD(ナツメ社)」の本を繰り返して読んでいます。「自分の特性がよくわかって本当にうれしい!」と言ってくれました。さらに、「親しい友人にもその本を読んでもらって、『こういうことで苦しんでいたんだね、できることが手伝うよ』と言ってもらって本当に良かった」というエピソードを笑顔で話してくれました。

また、「ADHDってなあに?(明石書店)」と言う本を読んだ小学生のお母様から、子供がこの本を書いた人に会いたいと言っているとお手紙が来ました。本を通じて大切なメッセージが伝わり、少しでも、そして1人でも多くの人のQOLが高まると言うエピソードはとっても大変励みになります。

私は、LDがあるので、一人では本の原稿も書けません。でも伝えたいメッセージは、いつもたくさんあるのです。最近の私は、ライターさん、編集者の方と組んで本を作ります。今年は既に3冊の本の出版に関らせていただきました。あと3冊これから作ります!読者の方々のメッセージは励みになりますので、これからも頂きたいと思います。
 さて、8月、暑さも本番です。水分補給と睡眠を十分にとって、皆様もよい、夏休みをお過ごしください。(高山恵子)

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