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カラフルライフ Vol.12 (2004年2月号)

はじめの一歩

「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」を受けて、「小・中学校におけるLD/ADHD高機能自閉症の児童生徒への教育支援体制の整備のためのガイドライン」の策定が平成15年8月からスタートし、平成16年1月30日に公表され、全国の全小・中学校,約34,000校に配布されます。(2月上旬からは、文部科学省のHPにも掲載される予定です。)

このガイドラインはいろいろな点で、画期的でした。まず①8月から約6ヶ月間という速さで作成されたこと、②ガイドラインの策定に、現場の先生(通級担任の教諭等)、保護者、当事者が参加したこと、③教育行政担当者用、校長用、コーディネーター用、一般教員用、専門家用、巡回相談員用など細分化した内容に加え、さらに保護者用、本人用のページがあり、保護者や本人による原案が採用されています。(私も、えじそんの会員の当事者の方も協力させていただきました。)

個別指導計画や実際の指導時の配慮事項などもあり、日本でも最先端で活躍している現場の先生の原案が盛り込まれており、短時間で作成した割には、かなり活用しやすいものになっていると思います。もちろんこれはあくまでもガイドラインであり、地域やその学校の実情に合うように、改良を加える必要があります。そのためにもこれから勉強会が各地で増えることを願っています。

えじそんくらぶが5年前から実施している指導者養成講座に参加された方の中に、地方で親の会や研究会を立ち上げたり、いち早くコーディネーターになって活躍している方もいます。また講座に参加された保護者や専門家の方が、講師として各地で啓発活動に貢献しています。今年1年は、今までの5年間にも増して、軽度発達障害を持つ子への支援教育が加速されていくことでしょう。ここで心配されるのは、地域差です。会員の皆様の地域でどうこのガイドラインが活用されていくか、そして皆様が活用していくか、これからが正念場です。

既存のシステムや人材を生かし、それぞれができることを無理せずに一歩ずつできればと思います。

いろいろな最先端の情報を聞いて、「うちは遅れている」とあせっている関係者の方もいらっしゃることでしょう。でもはじめにやったところが、すべてうまくいっているわけでもありません。「失敗から学ぶ」それができるのは後からスタートしたところの特権です。あせることなくできるところからはじめましょう。

えじそんくらぶがこれから何ができるか、皆様の対話の中から、考えていきたいと思います。とはいえ、考えたときにはもう動き出していることもあり、準備が不十分なこともありますが、前例のないものに挑戦するときは、「やりながら考える」事も大切だと思います。何がなんだかわからなくてコーディネーターに任命された方もいるかもしれません。
みんなで、走りながら修正していきましょう、先ずは一歩を踏み出すことが今は、大切だと思います。スタッフ一同、よいところを生かし、協力して来年度も前進していきたいと思いますので、ご支援よろしくお願いします。(高山)

目次
  • ドクターのつぶやき
    年頭所感  キーワードは「困る」
  • 文科省実態調査結果
    小・中学校におけるLD・ADHD・高機能自閉症等の児童生徒への
  • 教育支援に関する体制整備の実施状況調査結果について(概要)
  • NHK青春メッセージ‘04
    「ADHDと共に」
  • 品川裕香さんのCHADD報告その2
  • Dear ずれちゃん
  • 番外編 えじそんアメリカに行く
  • 大学生の視点から
    現場の人たちに学んだこと
  • とんとこの風景⑩
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